台湾の灌漑環境及び資源
自然環境
台湾の総面積は約36000平方キロメートルで、中央山脈が南北に走り、東部は細長い渓谷、西部はやや広い平野となっており、亜熱帯の海島型気候に属します。大陸からの気流の影響を受けて、高温多雨で風も強く、季節と地域の格差によりその変化も複雑です。北東部の夏は乾燥し、冬は多雨、南西部の夏は豪雨が集中し、冬は乾燥します。
水文と気象
社会と経済情勢の変化は、農業生産を弱勢産業へと追いやりましたが、国家の糧食は確保しなければならず、農田灌漑の重責は依然として存在しており、農田水利の正常な機能が求められています。この為、連合会は今後も農田水利会の互助協力、共同発展の目的を堅持し、工作内容の充実、作業項目の発展、作業方式の革新をすすめ、農田水利事業が管理の科学化、施設の現代化、組織の強力化、財源の多様化、業務のコンピュータ化、人力の若年化に向かって邁進して参ります。
水資源の開発利用
台湾地域の平均降水量は 905億 m3。年間用水量は約 176億 m3 で、年間降水量の 19 %を占めています。この内、農業用水は 124億 m3 、民生用水が 35 億 m3 、工業用水が 17億 m3 です。水源は河川が 87億 m3 、地下水が 54億 m3 、貯水庫が 35億 m3 。
土地資源の開発と改良
台湾の総面積は 360 万ヘクタールで、この内、平野地域が 95 万ヘクタール、中山間地域が 97 万ヘクタール、高山地域が 168 万ヘクタールです。本来、耕作可能用地は約 100 万ヘクタールありましたが、工業・商業用途に大幅に変更されました。幸い、政府が河川新生地 13,000 余ヘクタール、干拓地 4,300 余ヘクタールを開発した為、目下の耕作可能用地は約 87 万ヘクタールに上り、この内、農田水利会の灌漑管轄区は約 37 万 8,000 ヘクタール、私設埤圳による灌漑地は約 10 万ヘクタールです。
政府は耕地の高度な運用を図る為、総合的且つ多目標の土地改革措置-耕地整理を行い、目下、水田部分の 75 %が完了しており、同時に耕地整理におけるフィジビリティ調査を積極的に行っています。
現有の農田灌漑施設
稲作が中心となっている台湾の農業社会では、農業灌漑運営組織の規模が極めて大きく、灌漑設備も完備しています。灌漑技術、用水分配及び管理組織の運営に於いては、世界でも数少ない最も成功した国の一つです。
台湾地区には、 17 ヶ所の農田水利会が設けられており、用水管理の外、区域内の水利施設の維持管理をし、農田灌漑用水の分配と余水の排水を行っています。
目下、農田水利会の水路には、導水路、幹線、支線、分線、中小給水路及び排水路など約6万 7,000 本、長さにして約 6,700m です。ダム、頭首工、水門、導水管、水道橋、落差工、ダクト、量水設備などの重要な設備は約 18 万あり、各地の農田水利会が管理・運営しています。